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尿酸のお話② ~プリン体はどんな食べ物に多いでしょうか~

こんにちは。目黒駅東口より徒歩3分、白金台駅より徒歩9分 目黒みらい内科クリニック院長のけい先生です。

 

 

今日は尿酸のお話の2回目。

 

食べ物とプリン体、尿酸について

 

となります。

 

 

前回はプリン体と尿酸の関係についてお話しました。

復習すると

 

プリン体が分解されて出来たものが尿酸

 

でしたね。

 

 

今回は尿酸の親玉である

 

プリン体

 

についてもう少しお話していきます。

 

 

内容は

 

①プリン体はどこで作られるのか?

②プリン体は「うまみ」のもとだった!

③プリン体の多い食べ物は? ~スープにも気を付けましょう~

 

となります。

 


 

①プリン体はどこで作られるのか?

 

実はこのプリン体、身体の中で作られる分と食べ物から摂る分とがあるのですが、

 

身体の中で作られる・・・70~80%

食べ物から摂る・・・20~30%

 

と身体の中で作られるものが圧倒的に多いのです。

 

実はこれ、以前のブログでもお話したのですがコレステロールと似た割合なんですね。

コレステロールも食べ物からとる量より身体の中で作る量の方が多いのです。

 

コレステロールのお話⑥ ~コレステロールの多い食品とどう付き合う~

 

詳細はこのブログ中の

 

③身体はコレステロールの量をどのように調節しているのでしょうか?

 

に書いていますのでこちらもご覧くださいね。

 

 

コレステロールもプリン体も身体にとって欠かせないものですが、身体でつくられる量と食事からとる量の割合がほぼ一緒というのは偶然ではない感じがします。

 


 

②プリン体は「うまみ」のもとだった!

 

そしてこのプリン体、実は

 

うまみ

 

のもとなんですね。

 

 

余談ですがこの「うまみ」という言葉、約100年程前に日本で発見された味覚の1つなんです。

それまでは甘味、酸味、塩味、苦味の4味しかないと言われていたのが、池田菊苗博士という方が新たに発見して下さったのですね。

 

この「うまみ」、今や世界的に認知され出しているようで、

 

UMAMI BURGER

 

というアメリカ発のハンバーガーチェーンも日本に上陸しています。

けい先生はまだ食べたことがないのですが、どんな「UMAMI」を味わえるのか一度行ってみたいですね。

 

 

「うまみ」のもとの事をうまみ成分ともいうのですが、これには

 

グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸など

 

があります。

 

 

このうちイノシン酸、グアニル酸は「核酸」に分類されるのですが、前回のブログでお話した通り

 

「核酸」

 

にはプリン体が含まれているのですね。

 

 

ちなみに

 

・イノシン酸・・・・カツオ

・グアニル酸・・・・干しシイタケ

・グルタミン酸・・・昆布

 

から見つかったものなんです。

それぞれどのような食べ物に多く含まれているかというと

 

・イノシン酸・・・・カツオ、カツオ節、イワシ(煮干し)、サバ、鶏肉、豚肉、牛肉 など

・グアニル酸・・・・干ししいたけ(のり、ドライトマトなど)

・グルタミン酸・・・昆布、トマト、タマネギ、アスパラガス、ブロッコリーなど

 

と言われています。

 

 

このうちグルタミン酸はご存知の方も多いと思いますがアミノ酸の一種であり、うま味調味料の

 

味の素

 

の主成分なんですね。

 

ちなみに味の素のホームページによるとこのグルタミン酸、発売当時は

 

「具留多味酸」

 

という名前で売り出されていたようですよ。歴史を感じますね。

 


 

③プリン体の多い食べ物は? ~スープにも気を付けましょう~

 

それでは食べ物に含まれているプリン体の量を見てみましょう。

 

 

どうでしょうか。

なんだかおいしい食べ物が揃ってますね。

 

表には載っていないのですが、グアニル酸が多く含まれている干しシイタケには100gあたり

 

379.5㎎

 

と極めて多くのプリン体が含まれているようです。さらに食品のプリン体含有量について詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

 

食品中のプリン体含有量 一覧表

 

これを見て、

 

「かつおぶし、干しシイタケは出汁として取るだけで食べないから大丈夫!!」

 

と思った方。

 

残念ながらプリン体は水に溶けるので、かつおぶし、干しシイタケや鳥ガラなどから取ったおみそ汁やスープには、その液体部分にプリン体が移っているのです。

 

だからこそしっかりと出汁をとったお鍋やお味噌汁、ラーメンなどのスープは美味しくて、最後まで飲んじゃうんですよね。

 

 

ちなみに「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」では

 

「1日400mgを目安にしたプリン体の摂取制限」

 

が示されています。

 

 

すると尿酸が高い、と言われたことのある方は固形の食べ物に注意するだけではなく

 

スープや出汁も飲み切らず残した方がよい

 

という事ですね。

 

ただそんなことを言われても辛い、楽しみがなくなる、という方もいらっしゃると思います。

その場合は2回に1回、いや3回に1回でもいいのでスープを残す日を作るなど調整してもらえるとよいかもしれません。

 


 

いかがでしたでしょうか?

参考になれば幸いです。

 

今回はあえて食べ物とプリン体の関係に絞りました。

 

次回は

 

アルコールとプリン体、尿酸について

 

お話していきますね。

 

 

本日も最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。

 

けい先生

 

**********

 

目黒みらい内科クリニック

 

糖尿病を中心とした生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症など)呼吸器内科ならびに内科一般

 

の診療をしております。

 

・糖尿病や生活習慣病が心配な方や、すでに治療を受けているものの転勤などに伴い通院先を探している方

・咳が止まらない方、息が苦しい方

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