Topics

尿酸のお話① ~プリン体、尿酸とはなんですか?~ 

こんにちは。目黒駅東口より徒歩3分 目黒みらい内科クリニック院長のけい先生です。

 

猛暑と熱帯夜が続いていますが、皆様お身体の調子を崩していないでしょうか?

夜になるとのどの渇きをビールなどのアルコールで潤す方も増えているかと思います。

 

今日はそんな方達にも関係の深い

 

プリン体と尿酸

 

についてのお話です。

 

 

健康診断や人間ドックで尿酸が高いと言われたりすると、ビール好きな方は

 

「ビールはプリン体が多いんだよな」

「尿酸が高いとプリン体を減らした方がいいんだよな・・・」

「プリン体の少ないアルコールに変えようか・・・」

 

と考えるくらいビールとプリン体の関係は有名ですよね。

尿酸の数値が悪いことをきっかけに、プリン体カットビールなどに変えた方もいらっしゃると思います。

 

このプリン体と尿酸ですが、そもそもこれは何なのでしょう?

 

特に

 

プリン体

 

は名前を聞いたことがあると思いますが、一体なんなのか・・・。

 

「プリン」と聞くと、牛乳と卵からできたお菓子のプリンを想像する方が多いと思います。

ゲームが好きな方は「大乱闘スマッシュブラザーズ」というゲームに出てくるキャラクターを思い浮かべるかもしれませんね。

ただもちろん残念ながら両方とも全く関係ないのです。

 

 

プリン体の「プリン」、これはこの物質を発見したドイツ人の方が

 

ラテン語のpurum(純粋な)とuricum(尿酸)を組み合わせて作った言葉

 

なんだそうですよ。

「純粋な尿酸」と聞いてもけい先生もピンときませんが、もともと尿酸と関係ある言葉なんだな、と思ってくださいね。

 

このプリン体、ビールと結び付くくらいですから食べ物含まれていそうなことと、食べ物によってプリン体の量が違いそうな感じがするのは何となく理解していただけるかなと思います。

 

あとはこのプリン体は身体にもあるのですが、どこにあるのかというと細胞の細胞核に含まれるDNAやRNAに存在しているんです。

(余談ですが、DNAとRNAをあわせて「核酸」といいます。健康食品などでも時々聞く言葉ですね。)

そして細胞がいろいろ活動するのにエネルギーが必要なのですが、このエネルギーのもとになるATP(エーティーピー:adenosine triphosphate)というものにも含まれているんですね。

もちろん細かい言葉は覚えなくて大丈夫ですよ。

 

つまりプリン体がなければDNAやRNAも出来ないですし、エネルギーも作ることが出来なくなるかもしれない。

かわいい名前から想像できないくらい身体で大事な役目を果たしてくれているのがプリン体なのです。

 

 

そして食べ物も細胞からできているのでプリン体があるのですが、

 

細胞の数が多い(DNAやRNAが多くなる)ほど

細胞分裂(細胞が分かれてどんどん増える=エネルギーのもとであるATPがどんどん使われる)が盛んなほど

 

プリン体が多く含まれていることになります。

 

細胞は常に壊され新しく作られ続けているのですが、細胞が壊されるとプリン体が出てきますし、エネルギーのもとであるATPが使われたあともプリン体が出てきます。

 

そしてこのプリン体は肝臓で主に分解され、その結果出来るのが

 

「尿酸」

 

というわけなんです。

最終的にこの尿酸は尿か便から外に出されます。

 

プリン体が「親」で尿酸が「子」の関係ですね。

 

この尿酸が高い状態が続くと痛風発作をはじめとした病気につながる訳ですが

 

「尿酸がなければいいのになぁ・・・」

 

と思った方、いませんか?

 

実は人間と一部の霊長類を除いたほとんどの動物は、この尿酸を分解する酵素を持っているので尿酸を分解できるのです。

なぜか人間は進化の過程でこの尿酸を分解する酵素を作れなくなってしまったらしいのですね。

けい先生が思うに、その代わり何か身体にとってよい機能が新たに加わったと思い納得したいのですが・・・どうでしょう?

私たちが生きている限り尿酸は作られ続けますのでうまく付き合っていきたいですね。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

 

まとめると

 

・プリン体は名前から想像しにくいが、身体にとって大事な役割があること

・尿酸はそのプリン体が分解されて出来てくること

 

を分かっていただけると嬉しいです。

 

 

次回は

 

「食べ物」

 

との関係についてお話する予定です。

 

 

本日も最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

 

けい先生