FreeStyleリブレ2の選定療養を開始します|対象となる方・費用・使用方法について
最終更新日:2026年10月19日
こんにちは。目黒駅東口より徒歩3分、白金台駅より徒歩9分 医療法人社団FU-WA 目黒みらい内科クリニック院長のけい先生です。
本日はFreeStyleリブレ2 センサーの選定療養による提供開始についてお知らせさせていただきます。
普段糖尿病の患者さんや血糖値、HbA1cが高めの方とお話ししていると、
「普段どんな感じで血糖値が動いているのか知りたい」
「何を食べたらどれくらい血糖値が上がるのでしょうか」
「血糖値の動きが簡単に分かる方法があれば使いたい」
といったお話を伺うことがあります。
食事をしたときや間食をとった際など、血糖値がどう変化しているかについては身体の感覚では分からないですよね。
その血糖値の動きを簡単に確認できる機器の一つが、FreeStyleリブレ2になります。
当院では2026年11月2日よりFreeStyleリブレ2 センサーの選定療養による提供を開始する予定です。
費用はセンサー1個につき8,600円(税込)となります。
ここで血糖値という言葉について一つ説明をさせてください。
普段病院で採血をしたり、指先から血液を採って測定する「血糖値」は、血液の中にどれくらいブドウ糖が含まれているかを表しています。
一方FreeStyleリブレ2は血液を直接測定するわけではありません。皮膚の下にある液体(間質液と呼びます)に含まれるブドウ糖の濃さを測定しています。
血液の中のブドウ糖と皮膚の下にあるブドウ糖は似た動きをしますが、全く同じ数値になるわけではありません。特に食事の後など、血糖値が急に変化するときには差が出ることがあるのです。
本来であればFreeStyleリブレ2で測定した数値は「グルコース値」と書くところですが、このブログでは分かりやすさを大切にしたいため、これ以降は「血糖値」と表現していきます。あらかじめご了承ください。
それでは今回はFreeStyleリブレ2を使用することでどのようなことが分かるのか、選定療養の対象となる方や費用、使用するときの注意点についてお話ししていきますね。
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【お時間のない方へ|この記事の要点】
・2026年11月2日からFreeStyleリブレ2 センサーの選定療養による提供を開始する予定です。
費用は1個8,600円(税込)となります。通常の保険診療の自己負担分とは別にお支払いいただきます。
・FreeStyleリブレ2では普段の血糖値の動きや食事・運動による変化を確認できます。
身体の感覚だけでは分からない血糖値の変化を知ることが、普段の生活を見直すきっかけになります。
・インスリン注射をしていない糖尿病の方など、普段の血糖値の動きを知りたい方はご相談ください。
保険診療で使用できるか、選定療養の対象となるかは治療内容や制度上の条件によって異なります。診察時に確認し、医師が使用の適否を判断します。
・FreeStyleリブレ2のセンサーは最長14日間使用できます。
対応するスマートフォンを使用して血糖値の動きを確認できます。測定値は1分ごとに自動更新され、変化をグラフで見ることができます。
・使用を希望される方は診察時にご相談ください。
使用方法や費用をご説明し、同意をいただいたうえで提供します。
要点は以上となります。
ここからはそれぞれについて詳しくお話ししていきますね。
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【目次】
①血糖値の動きを知ることには、どのような意味がありますか?
けい先生が考えるFreeStyleリブレ2を使うメリットは2つです。
1)身体の感覚だけでは分からない、実際の血糖値の動きを簡単に確認できる
普段の生活でどのように血糖値が変化しているのか、特に食事や間食の後でどれくらい上がったのかを確認できるようになります。
そして
2)血糖値の動きを知ることで、何をどのように食べたらよいか考えるきっかけになる
食事や間食をした後、血糖値が思っていたほど上がっていないこともあります。
その場合は安心できますよね。
一方で普段より高くなっていると、
「こんなに上がっていたんだ・・・」
と心配になることもあると思います。
ただその場合でも、何をどれくらい食べたのかをすぐに思い出し、その後の食事や間食につなげられるのがFreeStyleリブレ2のよいところなのですね。
数値を確認して一喜一憂してしまうのは当然です。ただそれだけで終わらせず、その結果を普段の生活にどう生かしていくのか考えることがとても大切です。
②FreeStyleリブレ2とはどのような機器ですか?
FreeStyleリブレ2は上腕(二の腕)の後ろ側に小さなセンサーを装着して、血糖値の動きを継続して確認できる医療機器です。
センサーは最長14日間使用できます。
ご自分の対応するスマートフォンに専用アプリを入れ、腕に装着したセンサーにスマートフォンをかざして起動します。
約60分後から血糖値を確認できるようになり、その後はBluetooth通信により1分ごとに血糖値が自動的に更新されます。
そのため自分が気になったとき、自分のタイミングで、自分のスマートフォンで血糖値の動きを確認できるのですね。
なお一度測定を始めてしまえば、それ以降は毎回スマートフォンを腕につけたセンサーにかざす必要はありません。ただし自動更新にはBluetooth通信などの設定が必要となります。
なお通信が途切れてデータが表示されなくなった場合などには、再度スマートフォンをセンサーにかざして読み取る必要がありますのでご了承ください。そしてこの方法で読み取れる過去のデータは最大8時間分までとなります。
これまで指先で血糖値を測定していた方にとっては、測定のための準備や手間、指先を刺す回数や痛みを減らせる場合があることもメリットですね。
なおFreeStyleリブレ2で測定しているのは、冒頭でお話しした皮膚の下のグルコース値になります。そのため状況によっては指先での血糖値測定や採血での血糖値の確認が必要になる場合もあります。
詳しい製品情報や使用方法については、メーカーであるアボットの公式サイトでも紹介されています。
使用を検討されている方はこちらも参考にしていただければ幸いです。
③選定療養とはどのような仕組みですか?
選定療養という言葉は、あまり聞き慣れないと思います。
まず日本の健康保険では、同じ病気の診療について保険が使える診療と保険が使えない診療を自由に組み合わせることは原則として認められていないという決まりがあります。
これを「混合診療の原則禁止」といいます。
例えば糖尿病の診察は健康保険を使い、追加で希望する検査や医療機器だけを自費で利用する、ということは自由にはできないのですね。
もし決められた例外に当てはまらずに組み合わせてしまうと、本来は保険が使えるはずの診察や検査も含めて、その一連の診療が全額自己負担となってしまう場合があります。
ただし患者さんが希望する医療を受けられるように、国が特別に併用を認めている仕組みがあります。
その一つが「選定療養」です。
選定療養では国が定めた条件を満たせば、通常の保険診療はこれまでどおり健康保険を使い、患者さんが希望する特定の医療機器やサービスについては別に費用を支払って利用することができます。
今回のFreeStyleリブレ2の場合には、
・通常の診察や検査など:これまでどおり保険診療
・FreeStyleリブレ2のセンサー:1個8,600円(税込)を別にお支払い
という形になります。
つまり通常の診療費に加えて、FreeStyleリブレ2のセンサー代をご負担いただくことになるのですね。
ただしFreeStyleリブレ2に関しては、希望すればどなたでも選定療養として使用できるようになるわけではありません。
血糖測定に関する保険診療の算定条件など、制度上の決まりがあります。
そのため診察時に選定療養の対象となるかどうかを確認したうえで、医師が使用の適否を判断します。
④どのような人が対象になりますか?
今回当院で特に想定しているのはインスリン注射をしていない糖尿病をお持ちで、普段の血糖値の動きを知りたいという方です。
また健康診断などで血糖値やHbA1cが高めと指摘された方からのご相談についても、診察時に使用の適否を確認します。
なおFreeStyleリブレ2は糖尿病の診断を行うための検査ではありません。またご相談いただいた方すべてが選定療養の対象になるわけではありませんので、ご了承ください。
例えば、
・普段の血糖値がどのように動いているのか知りたい
・食べたものによって、血糖値がどれくらい上がるのか確認したい
・食事や運動によって血糖値がどう変わるのか知りたい
・血糖値の変化を確認しながら、普段の食生活を見直していきたい
といった方ですね。
またすでに指先で血糖値の自己測定を行っている方から、FreeStyleリブレ2でも血糖値の動きを確認したいというご希望をいただくこともあります。
なお、インスリン注射の有無だけで保険適用が決まるわけではありません。治療内容や使用目的などによって、保険診療の対象となる場合もあります。
そのため選定療養としての提供が可能かどうかは、制度上の対象であるかどうかを確認したうえで、医師が使用の適否を個別に判断しますので、ご了承ください。
⑤提供開始日と費用について
当院での提供開始日と費用は、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供開始日 | 2026年11月2日 |
| 対象製品 | FreeStyleリブレ2 センサー |
| 費用 | 1個8,600円(税込) |
| 別途必要な費用 | 通常の診療費(保険診療の自己負担分) |
センサーの費用は通常の保険診療にかかる自己負担分とは別にお支払いいただきます。
また領収書についても、保険診療の自己負担分と選定療養の費用を分けて記載したものをお渡しいたします。
⑥FreeStyleリブレ2を使用するときの注意点
FreeStyleリブレ2は普段の血糖値の動きを確認するうえで便利な機器ですが、使用する際には下記の点にご注意ください。
1)FreeStyleリブレ2の測定値と、指先で測定した血糖値や採血での血糖値は必ずしも一致しないことがあります。
冒頭でもお話ししたように、測定している場所と測定の対象が異なるためですね。
特に食事の後など血糖値が急に変化しているときには、両者の数値に差が出る場合があります。
2)低血糖を示す数値が表示された場合や低血糖が疑われる場合、身体の症状と測定値が一致しない場合には、指先での血糖値測定による確認が必要です。
また表示された数値が正確かどうか疑わしい場合には必要に応じてご相談ください。
ただし低血糖の症状があるときにはすみやかにご相談ください。あらかじめ医師から説明された方法で対処し、症状が強い場合や改善しない場合にはすみやかに受診してください。
3)センサーを装着した部分にかゆみや赤みなどの皮膚トラブルが生じる場合もあります。
特に強い赤みや炎症がある場合にはセンサーを取り外して使用を中止し、ご相談ください。またセンサーを取り外した後も症状が続く場合もご相談ください。
4)糖尿病のお薬を使用している方は、血糖値が高い場合でもご自身の判断でお薬を増やしたり、減らしたりしないでください。
それにより低血糖が起きたり、高血糖になったりする場合があります。
心配な場合は早めに受診をし治療内容について相談しましょう。
測定結果をもとに日々の生活や治療にどう生かしていくかについては、診察時に一緒に考えていきましょう。
⑦ご利用までの流れ
FreeStyleリブレ2の選定療養による使用をご希望の方は、スタッフもしくは診察時にご相談ください。
利用の流れは以下のとおりです。
診察時に相談
↓
制度上の対象となるかどうかを確認し、医師が使用の適否を判断
↓
使用方法と費用について説明し、患者さんの同意を確認
↓
FreeStyleリブレ2 センサーを提供
↓
使用開始
↓
2週間〜4週間後に受診。使用状況、測定結果を確認し今後について相談
⑧最後に|血糖値の動きを次の生活につなげていきましょう
FreeStyleリブレ2を使用することで普段の血糖値の動きや、食事や間食をした後にどれくらい変化しているのかを知ることができます。
繰り返しになりますが、けい先生が大切だと思っているのは、血糖値を測定すること自体ではありません。
実際の血糖値の動きを知り、今後何をどのように食べたらよいか、普段の食生活に目を向けてもらうこと。
そして測定した結果を次の食事や生活につなげていくこと。
FreeStyleリブレ2の使用に関心のある方は、診察時にスタッフもしくは医師へご相談ください。
皆様のお役に立てますと幸いです。
医療法人社団FU-WA 目黒みらい内科クリニック
けい先生
