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健診で血糖値・HbA1cが高いと言われたら|目黒・白金台の内科

最終更新日:2026年8月3日

 

こんにちは。目黒駅東口より徒歩3分、白金台駅より徒歩9分 医療法人社団FU-WA 目黒みらい内科クリニック院長のけい先生です。

 

本日は、健康診断で「血糖値・HbA1cが高い」と指摘されたときの結果の見方と、受診の目安についてお話していきます。

 

健康診断の結果を見て、「血糖値が高い」「HbA1cが高値」「要再検査」などと書かれていると、糖尿病なのだろうか、すぐに治療が必要なのだろうかと不安になりますよね。

 

「初めて言われたけれど、どうしたらいいのだろう・・・」
「実は去年も言われたのに、なんとなく先延ばしにしてしまった・・・」
「糖尿病と言われるのが怖くて、結果を見ないようにしていた・・・」

 

そんなお気持ち、とてもよく分かります。実際に当院を受診された多くの方からその様なお話をお伺いする機会があるためです。

そして体調が悪くないのに病院へ行くのは、忙しい毎日の中でどうしても後回しになってしまうものですよね。

 

その様な皆様にまずはお伝えしたいことがあります。それは血糖値やHbA1cが高いと言われても、必ずしも一度の健診結果だけで糖尿病と決まるわけではない、という事です。そして、たとえ数年放置してしまっていたとしても、「今確認する」ことに遅すぎるということはないのですね。糖尿病は症状のないまま静かに進むことが多い病気だからこそ、なんとなくの怖いイメージだけで遠ざけてしまうより、一度きちんと今の状態を知り、今後の対応を一緒に考えていくことが安心につながるものと考えています。

 

今回は、健診結果の見方と受診の目安、そして糖尿病がどのように診断されるのかを、分かりやすくお話ししますね。

 

血糖値とHbA1c、何が違うのですか?

 

血糖値は、採血したその時点血液中のブドウ糖の濃さを表します。食事の前後や、前日に食べたもの、運動、体調などの影響を受けるため、同じ方でも測るタイミングによって変わります。

 

これに対してHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)は、過去1~2か月ほどの血糖値の状態を反映する指標です。血糖値を「その瞬間の写真」とすると、HbA1cは「しばらくの経過をまとめた記録」のようなものなのですね。

 

そのため、健診前の数日だけ食事を控えても、HbA1cが急に下がることは通常ありません。血糖値とHbA1cの両方を見ることで、普段の血糖の状態をより正確に考えられます。

 

糖尿病は、どのように診断されるのですか?

 

ここが、多くの方が気になるところだと思います。結論から申しますと、「1回で診断がつく場合」と「もう一度検査が必要な場合」があり、数値の組み合わせによって変わります。順にかみ砕いてお話ししますね。

 

まず、糖尿病が強く疑われる状態を「糖尿病型」と呼びます。健診でよく見る項目では、次のどちらかがこれにあたる場合ですね。

 

  • 空腹時血糖 126mg/dL以上
  • HbA1c 6.5%以上

(このほか、食事と関係なく測った血糖値や、ブドウ糖負荷試験による基準もあります)

 

この「糖尿病型」に当てはまった=糖尿病と確定するわけではありません。糖尿病と診断される場合には、次の3つのパターンがあります。

 

(1)1回の検査で糖尿病と診断される場合

 

同じ日の採血で、「血糖値」と「HbA1c」の両方がそろって糖尿病型だった場合は、1回で糖尿病と診断されます。

たとえば、空腹時血糖130mg/dL(126以上)かつHbA1c 6.7%(6.5%以上)のように、血糖値もHbA1cもどちらも基準を超えているケースです。

 

(2)もう一度検査が必要な場合

 

血糖値かHbA1cの「どちらか一方だけ」が糖尿病型のときは、1回では診断せず、別の日にもう一度検査をします。このとき、少なくとも1回は血糖値で確認することになっていて、HbA1cだけを繰り返して診断することはできません。

 

具体例で見てみましょう。

 

①空腹時血糖115mg/dL、HbA1c 6.5%の場合

→ 血糖値(115)は糖尿病型(126以上)に届いていませんが、HbA1c(6.5%)は糖尿病型です。

「片方だけ糖尿病型」ですので、この1回では診断せず、別の日に血糖値を含めて再検査します。

②空腹時血糖140mg/dL、HbA1c 6.3%の場合

→ 今度は逆に、血糖値(140)は糖尿病型ですが、HbA1c(6.3%)は6.5%に届いていません。

これも「片方だけ糖尿病型」ですので、やはり1回では診断せず、再検査で確認します。

 

このようにどちらかの数値が糖尿病型を越えて高くても、もう一方が届いていなければ、すぐに「糖尿病です」とはならないのですね。慌てず、けれど放置もせず、もう一度確認する——これが糖尿病の診断の正しい進め方です。

 

(3)「境界型」と考えられる場合

 

正常型でも糖尿病型でもない、そのあいだの状態を「境界型」と呼びます。いわば「糖尿病の一歩手前」で、まだ糖尿病ではありませんが、何もしなければ将来糖尿病へ進みやすい状態であることが分かっています。空腹時血糖が110~125mg/dLの範囲などが、これにあたります。

 

この境界型の段階は、生活習慣を見直すことで糖尿病への進行を防げる可能性が高い、とても大切な時期でもあります。「まだ糖尿病ではないから大丈夫」ではなく、「今なら間に合う時期だから今のうちに出来る事をしていこう」ととらえていただけたらと思います。

 

なお、より詳しく調べる方法として、ブドウ糖負荷試験(甘い検査用の飲み物を飲んで、時間ごとに血糖の動きを見る検査)という検査もあります。当院ではこの検査は実施しておりませんが、まずは当院で行える血糖値・HbA1cなどの検査で状態を確認し、次の一歩を一緒に考えていきますので、ご安心くださいね。

 

《3つのパターン早見表》

①血糖値もHbA1cも糖尿病型 1回の検査で糖尿病と診断
②どちらか一方だけ糖尿病型 別の日に再検査で確認(血糖値での確認が必要)
③正常型でも糖尿病型でもない 境界型(糖尿病の一歩手前)

 

症状がないのに受診する必要がありますか?

 

糖尿病になり始めの頃には自覚症状がほとんどないことが珍しくありませんし、そもそもほとんど症状が出ないことも多いのですね。そのため健診で「要受診」「要再検査」と判定された方は、症状がなくても一度確認しておかれると安心です。

反対にのどが強く渇く、尿の回数が増える、体重が急に減る・・・こうした症状がある場合、血糖値がかなり高くなっていることもあります。詳しくは次の項目でお伝えしますね。

 

症状がない時期に血糖の状態を確認できれば、お薬を使わず食事や運動など生活の整え方を見直すだけで経過を見られる場合も多くあります。そしてお薬が必要な方に対しても早い段階から治療を始めることで、糖尿病が原因で起こる目・腎臓・神経、心臓や脳の血管などへの影響(これらのことを「糖尿病の合併症」と言います)を防ぐことにつなげられます。だからこそ、「身体に困った症状が出ないうち」に一度確認しておくことに大きな意味があるのですね。

 

早めの受診が必要な症状はありますか?

 

強いのどの渇き、尿の回数や量の増加、急な体重減少、吐き気・嘔吐、強いだるさがある場合は、血糖値がかなり高くなっている可能性があります。ぼんやりする、意識がおかしいといった症状がある場合は、当院やお住いの近くの医療機関へご相談が必要です。

 

何年も放置してしまいましたが、これから受診しても大丈夫でしょうか?

 

もちろん大丈夫です。むしろ、そう思った「今」こそが受診のよいタイミングなのですね。

 

「去年も言われたのに受診せず来てしまった・・・」と気に病まれる必要はまったくありません。私たちはこれまでを振り返って責めることではなく、今の状態を一緒に確認しこれからどうしていくか考えることを大切にしています。受診時に過去の健診結果をお持ちいただければ、その間の変化も含めてしっかりと見ていきます。

 

受診時に持参いただきたいもの

 

受診時には、次のものがあると診察がスムーズです。

  • 今回の健康診断結果
  • 過去1~3年分の健診結果(お持ちであれば)
  • お薬を服用している場合、お薬の情報が分かるもの(お薬手帳など)
  • 血縁のご家族に糖尿病の方がいるかどうかの情報

初めて受診される日は、より正確に空腹時の血糖値を確認するため、できれば食事をとらずにご来院くださいね。

ただ血糖値に影響のない水やお茶、ブラックコーヒーはお飲みいただけますし、しっかりと飲んでから受診して下さい。服用中のお薬は自己判断で中止せず、服用の上ご来院ください。うっかり食事をとってしまった場合でも、受診を先延ばしにせず、来院時に食事をした時間をお伝えいただければ大丈夫です(必要に応じ後日あらためて空腹時の検査を行うことがあります)。

 

目黒みらい内科クリニックで確認できること

 

当院では、血糖値、HbA1c、尿検査などを行い、必要に応じて腎機能、脂質、肝機能なども確認します。

HbA1cは、検査精度の高いHPLC法(エイチピーエルシー法)という方法で測定しており、採血後5~10分程度で結果をご説明できます。その日のうちに結果をお伝えできますのでご安心ください。

 

数値だけを見るのではなく、これまでの経過、ご家族の病歴、体重の変化、お仕事や食事時間、運動習慣なども伺いながら、その方に応じた対応を一緒に考えていきます。

 

受診されたからといって、必ずすぐお薬を始めるわけではありません。検査で状態を確認し、生活の見直しで経過を見られるのか、お薬による治療が必要なのかを判断していきます。急いで無理にたくさんのことを変えるのではなく、少しずつでも無理なく続けられる方法を一緒に見つけ、未来に向けてともに歩んでいくことを大切にしています。

 

健診結果を、これからの健康に役立てましょう

 

健康診断は、病気を決めつけるためのものではなく、今の身体の変化に気づくためのよい機会です。血糖値やHbA1cの異常を指摘されたら、怖がりすぎる必要はありませんが、症状がないからと放置もしないことが大切なのですね。

 

初めて指摘された方も、以前から気にはなっていた方も、どうぞ気負わずにいらしてください。目黒みらい内科クリニックでは、健診結果を一緒に確認し、必要な検査や今後の対応を分かりやすくご説明します。健診結果をお持ちのうえ、お気軽にご相談くださいね。

 

目黒・白金台・上大崎エリアはもちろん、恵比寿・中目黒・五反田・品川区・目黒区・港区・渋谷区など、近隣にお住まいの方やお勤めの方からも、健診後のご相談を承っています。

 

よくあるご質問

 

Q. HbA1cが5.6%でした。糖尿病でしょうか?

A. 5.6%は特定健診で生活習慣を振り返る目安ですが、それだけで糖尿病とは診断されません。

 血糖値、過去の結果、体重やご家族の病歴なども含めて判断します。

 

Q. 血糖値とHbA1cのどちらか一方だけが高い場合はどうなりますか?

A. どちらか一方だけが糖尿病型の場合は、その1回では糖尿病と診断せず、別の日に再検査を行って確認します。

 少なくとも1回は血糖値での確認が必要です。

 

Q. 「境界型」と言われました。糖尿病ということですか?

A. 境界型は、まだ糖尿病ではないものの、正常より血糖の状態が高めで、将来糖尿病に進みやすい状態です。

 生活の見直しで進行を防げる可能性が高い大切な時期ですので、一度ご相談いただくことをお勧めします。

 

Q. 症状がまったくなくても受診した方がよいですか?

A. 糖尿病の初期は症状がないことが多いため、健診で要再検査・要受診と判定された場合は、症状がなくても一度確認されることをお勧めします。

 

Q. 受診当日は食事を抜く必要がありますか?

A. 初診時は、可能であれば食事をとらずにご来院ください。空腹時の血糖値を確認しやすくなります。

ただ血糖値に影響のない水やお茶、ブラックコーヒーはお飲みいただけますし、しっかりと飲んでから受診して下さい。

服用中のお薬は自己判断で中止せず、服用の上ご来院ください。

うっかり食事をとってしまった場合でも、受診を先延ばしにせず、来院時に食事をした時間をお伝えいただければ大丈夫です(必要に応じ後日あらためて空腹時の検査を行うことがあります)。

 

Q. 数値が高いと言われました。すぐにお薬が必要ですか?

A. 必ずしもそうではありません。

当院での再検査の結果、年齢、体重、ほかの病気などを踏まえ、生活の見直しで経過を見るか、お薬を使用するかを一緒に考えます。

 

Q. 以前の健診結果も持参した方がよいですか?

A. はい。今回の数値だけでなく、数年間の変化が重要です。

過去1~3年分がお手元にあれば、今回の結果と一緒にお持ちくださいね。

 

医療法人社団FU-WA

目黒みらい内科クリニック

院長 けい先生