運動療法処方箋を用いた運動指導を開始します|FRACTAL WORKOUT様と連携
最終更新日:2026年10月1日
こんにちは。目黒駅東口より徒歩3分、白金台駅より徒歩9分 医療法人社団FU-WA 目黒みらい内科クリニック院長のけい先生です。
本日は、当院で新しく始める「運動療法処方箋を用いた運動指導」についてお話ししたいと思います。
外来では患者さんに
「少しでも運動を始めてみましょう」
「体重を落とすために、運動もできるといいですね」
とお話しすることがよくあります。
ただその後こんなお話を聞くことも少なくありません。
「運動した方がいいのは分かっているけれど、何をしたらいいか分からない・・・」
「仕事が忙しくて運動する時間が取れないんです・・・」
「暑かったり、寒かったり、雨が降ったりすると外に出られなくて運動できません・・・」
「ジムに入会したけれど、結局行かなくなってしまいました・・・」
「どんな運動をしたらよいのでしょうか・・・」
そうなのですよね。
「運動してください」と言われても、実際に何を、どのくらい、どこで、どうやってすればよいのか。
そこまで分からなければ、なかなか運動を始められませんし、始められたとしても続けられなくなってしまうのは自然なことです。
そして私自身も、限られた外来診療の中で細かな運動内容までお話しすることができず、もどかしさを感じていました。
そこで今回、あるご縁をいただいたことをきっかけに、原宿にあるFRACTAL WORKOUT様と連携し、運動療法処方箋を使った運動支援を始めることにしました。
フラクタルワークアウト株式会社が提供する「フラクタルメディカルフィットネス」
・病気の治療の一環として運動が必要な方に、当院で運動療法処方箋を作成します。
・FRACTAL WORKOUT様で一人ひとりに合わせた運動を行っていただきつつ、当院でも原則として4週目・8週目に診察で身体の状態を確認していきます。
・「運動してください」で終わらせず、医療機関と運動の専門家が一緒に伴走していくことを目指した取り組みとなります。
①どのような方が対象になりますか?
今回の取り組みは、単純に
「少し太ったので痩せたい」
「ダイエットのために運動したい」
という方、つまり病気の治療ではなく、運動して痩せることのみを目的とした方は、今回の運動療法処方箋を用いた取り組みの対象とはなりません。
まずはこちらをご理解ください。
そのため対象となる方は、
肥満症、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、脂肪肝などがあり、治療の一環として運動を取り入れた方がよいと考えられる方
となります。
睡眠時無呼吸症候群などについても、その方の状態を診察したうえで運動療法が適切かどうかを判断していきます。
そしてもちろん、一人ひとりのお身体、病気の状態は違います。
そのため、
誰でも同じ運動をすればよい、というものではありません。
だからこそまず診察で今のお身体、病気の状態を確認することが大切なのですね。
②運動を始めるまで、どのような流れになりますか?
まずは当院を受診していただきます。
診察では、
・現在の体調
・健康診断の結果や他の医療機関で行った血液検査の結果
・現在治療している病気
・飲んでいる薬
などを確認します。
そして当院にて改めて血液検査、心電図検査、胸部レントゲン検査などを必要に応じて行います。
そのうえで、運動を行っても問題がないかを確認し、適切と判断した場合には運動療法処方箋を作成します。
その後、FRACTAL WORKOUT様の体験相談をご予約いただきます。
予約はFRACTAL WORKOUT様専用のQRコードなどから、患者さんご自身でお取りいただきます。
FRACTAL WORKOUT様での体験相談の際には、当院からの処方箋の内容や身体の状態に合わせて運動内容を検討していただきます。
③ジムではどんな運動をするのでしょうか?
筋力トレーニング、有酸素運動、ストレッチ、ピラティスなどを組み合わせながら、その方の状態やその日の体調に合わせて種類や内容を調整していくことになります。
「運動といっても何をやればいいのか分からない」
という方も大丈夫です。
専門のスタッフの方と一緒に運動の内容を考えていくことができますので、安心してくださいね。
またFRACTAL WORKOUT様は、完全個室のトレーニングスペースを備えており、営業時間は6時から22時までとなっています。
大人数の中で運動するのが苦手な方や、他の人に運動しているところを見られたくない方、仕事の前後など限られた時間で運動したい方にとっても、大変利用しやすいのではないかと思います。
そして女性スタッフをご希望いただくことも可能です。ご希望の日時やお身体の状態に応じて、FRACTAL WORKOUT様で適切なスタッフをご案内いただきます。
④「行ってらっしゃい」で終わりにはしません
今回、私が特に大切だと思っているのがここです。
運動療法処方箋を書いてお渡ししたあと、
「運動頑張ってね。行ってらっしゃい。あとはFRACTAL WORKOUT様お願いします」
ではこれまでとあまり変わりません。
今回の取り組みでは、FRACTAL WORKOUT様へ週1回ないし週2回程度通っていただきながら、当院にも原則として4週目・8週目に受診していただきます。
そこで、
「実際に運動できていますか?」
「続けてみて体調はどうですか?」
とお聞きするだけではなく、病気の状態や実際の身体の変化についても確認していきます。
FRACTAL WORKOUT様には日々の運動を見てもらう。
当院では病気や身体の状態を診ていく。
その両方を組み合わせながら、一緒に伴走していく。
私はここにこそ、この取り組みの大きな意味があると思っています。
⑤何を目指して8週間続けるとよいのでしょうか?
もちろん体重が減ったり、血圧や血糖値などの数字が改善したりすれば嬉しいですね。
ただ私が確認したいのは数字だけではありません。
「運動を始めてから体の調子がいい」
「前よりよく眠れる気がする」
「なんだか元気になってきた」
「気分が前向きになった」
「運動することが思ったより楽しくなった」
そのような、ご本人が身体や心で感じる前向きな変化こそ大切にしたいと思っています。
そして頑張った結果を診察でも客観的に振り返ることで、
「もう少し続けてみようかな」
と思えるきっかけになれば、とても嬉しいですね。
まずは8週間を一つの区切りとして、その時点で一緒に振り返ります。
その後もFRACTAL WORKOUT様での運動療法を続けていくのか、いったん運動療法は終了し、自分で運動を続けてみるのか。そこも患者さんと相談しながら決めていきたいと思います。
⑥費用はどのくらいかかりますか?
FRACTAL WORKOUT様での体験相談は無料です。
実際の運動指導は、
1回10,000円(税込)/60分
となります。
たとえば、
週1回で8週間の場合は8回で80,000円(税込)
週2回で8週間の場合は16回で160,000円(税込)
となります。お支払い方法などの詳細は、FRACTAL WORKOUT様からご案内があります。
FRACTAL WORKOUT様では、当院から運動療法処方箋に基づいて利用される場合、通常66,000円(税込)の入会金はかかりません。
また当院では、運動療法処方箋を作成する際に、保険診療とは別に文書料として
運動療法処方箋作成料 3,500円(税込)
をいただきます。
8週間終了後にさらに運動療法を継続したいとのご希望がある場合、新しい運動療法処方箋の作成が必要となります。
その場合には、運動療法処方箋を作成するごとに3,500円(税込)が必要となります。
このほか初診時や4週目・8週目の診察、必要に応じて行う検査には、通常の保険診療に伴う自己負担が別途かかります。
一定の条件を満たすと施設利用料が医療費控除の対象となる制度があります
FRACTAL WORKOUT様は、厚生労働省の制度に基づく「指定運動療法施設」です。
医師が病気の治療のために運動療法が必要と判断し、運動療法処方箋に基づいて所定の条件を満たした運動療法を行った場合、FRACTAL WORKOUT様での施設利用料が医療費控除の対象となる制度です。
制度上は概ね週1回以上、8週間以上にわたって運動療法を行い、運動療法の実施期間中は少なくとも4週間ごとに主治医または提携業務担当医による症状改善等の経過観察を受けることなどが必要となります。
医療費控除の際にはFRACTAL WORKOUT様が発行する所定の領収証と、FRACTAL WORKOUT様および処方医が作成する「運動療法実施証明書」が必要となります。
必要となる書類については当院とFRACTAL WORKOUT様で準備していきますので、詳しくは診察時にご説明しますね。
実際の確定申告の方法や医療費控除の適用については、それぞれの状況によって異なる場合がありますので、必要に応じて税務署等へご確認ください。
参考:厚生労働省「指定運動療法施設の利用料金に係る医療費控除の取扱いについて」
⑦利用したい場合はどうすればよいですか?
まずは当院の診療予約をお取りください。
診療メニューは、
「総合内科、生活習慣病、糖尿病内科、呼吸器内科」
を選択してください。
問診を進めていただくと、
「当院を受診しようと思った経緯、当院への要望(検査をしてほしい、治療について意見を聞きたいなど)を教えてください。」
という質問項目が出てきます。
そちらに、
「運動療法について相談したい」
と書いていただけるとスムーズです。
受診時には、健康診断結果や他の医療機関で行った血液検査結果、お薬の内容などが分かるものがあれば、ぜひお持ちください。
⑧運動を「やった方がいい」で終わらせないために
肥満症、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、脂肪肝や睡眠時無呼吸症候群の方などは、運動がよいことはすでに十分聞いているし、頭で理解している方がほとんどです。
ただ、
「分かっているけれどできない」
「始めても続かない」
ということが多々あります。
それを単純に「その方のやる気の問題」にしてしまうのではなく、
どうすればその方の生活に運動を取り入れてもらい、続けてもらえるのか。
今後そこまで一緒に考えていくことが大切なのではないかと私は考えています。
目黒みらい内科クリニックは、病気を診るだけではなく、皆さんがこれから先も元気に、明るく、楽しく生活していくことを健康面から支えていきたいと強く願っています。
今回の取り組みが、そのためのきっかけになれば大変嬉しいです。
運動を始めたいけれど、
「何をすればいいのか分からない」
「自分一人ではなかなか続かない」
という方は、診察の際に遠慮なくご相談くださいね。
本日も最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
医療法人社団FU-WA
目黒みらい内科クリニック
院長 けい先生
