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コレステロールのお話④ ~「運び屋さん」のお話②~

こんにちは。目黒駅東口より徒歩3分 目黒みらい内科クリニック院長のけい先生です。

 

前回のお話は如何でしたでしょうか?

 

「脂質の運び屋さん」を豆大福にイメージしてみましたが、難しく感じた方もいらっしゃるかと思います。

運び屋さんのお話は今日で終わりですのでもう少しお付き合い下さいね。

 

再び「豆大福」と脂質の運び屋さんの「リポ蛋白」を並べてみました。

 

ここで

 

・えんどう豆 = アポ蛋白

・薄皮 = リン脂質、コレステロール(遊離コレステロール)

・あんこ = コレステロール(コレステロールエステル)、トリグリセライド=中性脂肪など

 

とお話したのを覚えていらっしゃるでしょうか?

さらにざっくりすると

 

・えんどう豆=蛋白

・薄皮=リン脂質

・あんこ=コレステロール、中性脂肪

 

となりますので、こちらの方でよいかもしれませんね。

 

お店で売られている豆大福は、そのお店で作られたり、工場で作られたものがお店に出荷されたりしますよね。

工場で作られた場合はトラックなどに載せてお店まで運ばれ、それを私たちが買っておいしくいただきます。

 

では私たちの身体の場合、リポ蛋白(豆大福)を作る工場がどこにあるのでしょうか?

 

それは

 

「肝臓」

 

なんですね。

 

工場である肝臓で、材料(蛋白、リン脂質、コレステロール、中性脂肪)が集められ、脂質の運び屋さんであるリポ蛋白として血液の中に出ていくわけです。

 

 

実はこのリポ蛋白、

 

・大きさ

・蛋白の種類

・中身(密度)

 

の違いでいくつかの種類に分かれています。

 

そのうち私たちが普段よく聞くのがLDLコレステロール、HDLコレステロールでおなじみの

 

①LDL

②HDL

 

という2つのリポ蛋白なのです。

 

LDL=Low Density Lipoproteinの頭文字をとって「LDL」

「密度が低いリポ蛋白」という意味です。

 

豆大福のあんこがそんなにぎっしり詰まっていない状態だと思ってください。

 

HDL=High Density Lipoproteinの頭文字をとって「HDL」

「密度が高いリポ蛋白」という意味です。

 

豆大福のあんこがギュッと詰まっている状態だと思ってください。

 

*細かい英語の名前はもちろん覚えなくて大丈夫ですよ。

 

 

このリポ蛋白のLDLとHDLですが、両方とも肝臓で作られる脂質の運び屋さんではあるものの、役割が違うのです。

 

LDL=コレステロールを全身の細胞にとどける

HDL=全身の細胞でいらなくなったコレステロールを回収して、肝臓にとどける

 

となります。

分かりやすく例えれば

 

LDL全身にコレステロールを届ける宅急便

HDLいらなくなったコレステロールを細胞から集めて肝臓にとどける回収車

 

と言ったところです。

 

 

そしてこの「LDL=宅急便」の中にある「コレステロール」のことを

 

LDLコレステロール

 

といい、「HDL=回収車」の中にある「コレステロール」のことを

 

HDLコレステロール

 

と呼んでいるのです。

 

 

このLDLとHDLですが、細胞はちゃんと見分けてコレステロールを受け取ったり、いらなくなったコレステロールを渡したりしているのですね。

その見分ける目印となるのが

 

蛋白(アポ蛋白)

 

なんです。

豆大福の豆にあたる部分ですね。

LDLとHDLは違う蛋白を持っているので、細胞は間違えずに済むのです。

 

 

いかがでしたでしょうか。

これで脂質の運び屋さんであるリポ蛋白のお話は終了となります。

今回も難しく感じる部分があったかと思いますが、最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。

 

けい先生