男性への風しん抗体検査・風しん第5期定期接種 ~追加のお話~
こんにちは。目黒駅東口より徒歩3分 目黒みらい内科クリニック 院長のけい先生です。
先日このブログにて、風しん抗体検査・風しん第5期定期接種についてご案内をしていますが、今日はもうすこし細かい情報をお伝えします。
風しんは「風しんウイルス」が原因でかかる病気ですが、お腹に赤ちゃんのいる女性がこの風しんにかかると、赤ちゃんが先天性風しん症候群に
なってしまう可能性があるのです。
(妊婦、妊娠20週頃まで(とくに、妊娠初期)の女性が風疹にかかると、胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、そして
精神や身体の発達の遅れ等の障がいをもった赤ちゃんがうまれる可能性があります。これらの障がいを先天性風しん症候群といいます。)
*風しんについて詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。
先天性風しん症候群は2015年から2018年まで報告はなかったのですが、2019年になり4例の報告が出ています。
風しんはワクチンをしっかり受け、風しんウイルスに対する抵抗力(風しん抗体)があれば予防できるものですが、
この風しん抗体を持っている割合の低い年代の方がいるのです。
それが
1962(昭和37)年4月2日~1979(昭和54)年4月1日生まれの男性
と言われています。
よって厚生労働省が対策を打ち出し、この年代の方に
①まず風しん抗体検査を受けてもらう
②検査の結果、抗体の値が低い(=風疹に対する抵抗力が弱い)人には風しんのワクチンをうけてもらう
事となったわけです。
今回の厚生労働省の対策のポイントは
①対象者は無料で検査ならびに(必要があれば)ワクチン接種が受けられること
*ただしクーポン券を持参しなかった場合は有料となりますのでご注意ください。
②受託医療機関であれば全国どこでも検査、ワクチンを受けられること
*全国受託医療機関はこちら(風しん抗体検査・風しん第5期定期接種受託医療機関)から検索できます。
となっています。
風しんにかかると発疹、発熱、リンパ節の腫れなどが出るのですが、発疹がでる1週間前から発疹がでたあと1週間くらいまでの患者さんは
他の人にうつす可能性があるのです。
自分が風しんにかかってしまい、知らないうちに妊婦さんにうつしてしまう・・・その様な事態は避けたいですよね。
そして風しんはワクチンを打てば確実に予防ができますし、自分がかからなければ人にうつすこともなくなります。
今回の対象となった男性の方は、自分が知らないうちに風しんを広げてしまわないよう、この機会にしっかりと調べましょう。
ご自宅の近くでも仕事場の近くでもよいので受診してくださいね。
もちろん目黒みらい内科クリニックも受託医療機関となっておりますのでご相談下さい。
本日も最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
けい先生