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熱中症にご注意ください!~経口補水液をうまくとりましょう~

こんにちは。目黒駅東口より徒歩3分 目黒みらい内科クリニック 院長のけい先生です。

 

昨日はとても爽やかな気候でしたが、今日は朝から日差しが強くなりましたね。

さらに気温もあがり、東京の最高気温予想は31度まで上がるとのこと。

5月だというのにもはや夏を感じますね。

 

ただ私たちの身体はまだまだ春から夏に向け、徐々に身体を慣らしている状態です。

今まではそこまで暑くなく、汗をかくことも多くなかったと思うのですが、これは汗を出してくれる「汗腺(かんせん)」がまだ十分働いていないからなのですね。

汗は身体にたまった熱を外に逃がしてくれるのでとても大切なのですが、「汗腺」が働かないと汗がしっかり出せないのです。

 

日差しが強く、暑い環境にいくと身体に熱がたまります。

汗をしっかりかいて身体から熱を逃がせるとよいのですが、汗腺が十分に働かず汗をしっかりかけないと、熱が身体にたまってしまい

 

「熱中症」

 

になる可能性が高くなるわけです。

 

「熱」が身体の「中」にたまり、いろいろな「症」状が出てくるので「熱中症」というんだ、と覚えましょう。

 

暑い日は外にいかず涼しい室内で過ごすことが出来ればよいのですが、外出の用事がある方もいらっしゃると思います。

特に週末は運動会やレジャー、スポーツなどイベントが盛りだくさんです。

 

体調がすぐれない時に外出をすると熱中症になりやすくなりますので、まず無理をしないのが一番ですね。

しっかり食事をとり、夜は十分寝る。

これが大切になります。

 

その上でどうしても外出しなくてはいけない時は

 

①日傘や帽子をつかう

(女性は日傘を使われる方が多いですが、最近は男性用の日傘もありますので男性の使用もおすすめです)

②日陰の利用、こまめな休憩をとる

③のどの渇きを感じなくても、こまめに水分を補給する

大量に発汗する状況では経口補水液(例:大塚製薬 経口補水液OS-1)など、塩分等も含んだものを取る

 

ことを心がけましょう。

 

ちなみに経口補水液はスポーツドリンクよりも塩分が多く、糖分が少ないことが特徴です。

糖分がすくない方が胃からの水分と塩分の吸収がよい、と言われています。

よって熱中症が心配な方で、汗をたくさん書く場合には経口補水液をとるのがおすすめです。

 

さらに含まれている糖分の量を考えると、糖尿病の方にもスポーツドリンクより経口補水液のほうがおすすめです。

ただ糖尿病の方や、そうでなくても高血圧症や心不全、腎機能障害などを持っている方もいらっしゃいます。

高血圧症や心不全の方などは塩分腎機能障害の方はカリウムについての注意がありますね。

 

ちなみに経口補水液OS-1には

 

・塩分

OS-1 500ml 1本=お味噌汁1杯=梅干し1個

 

・カリウム

OS-1 500ml 1本=バナナ1本=100%オレンジジュース1杯

 

が含まれていると言われます(くわしくはこちらをご覧下さい)。

塩分、カリウムとも結構多いのですね。

 

この場合、経口補水液OS-1を水で半分に薄めると塩分とカリウム、そして含まれている糖分の量が半分になりますのでおすすめです。

半分に薄めても、スポーツドリンクに含まれる塩分とカリウムとほぼ同じか、やや多いくらいですので安心してください。

(糖分はもともとスポーツドリンクより少ないので、薄めるとより安心です)

 

ただ注意があるのですが、糖尿病や高血圧症、腎機能障害などをお持ちの方は普段は飲まないようにして下さい

あくまでも汗や下痢、吐いた時などで水分、塩分を失ったときに取るものと考えて下さいね。

 

ただ十分熱中症に備え、準備したとしても熱中症になってしまうことがあります。

特に子供や高齢者の方は特に注意が必要です。

けい先生も訪問診療をしていたのですが、自宅に訪問したら室内でエアコンをつけず熱中症になり、ぐったりと動けなくなった方を見たこともあります。

暑い日はエアコンの使用を我慢せず、早めに使うようにしましょう。

また高齢者の方は暑さを感じにくくなっていますので、エアコンをつける気温(例:28度)を決めておくのも大事ですね。

 

熱中症の症状は

 

・めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、筋肉のこむら返り、気分が悪い

・頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感、いつもと様子が違う

 

といった症状がでますが、重症になると

 

・返事がおかしい、意識消失、けいれん、からだが熱い

 

のような症状に変わってきます。

 

 

熱中症が疑われるときは

 

①涼しい場所へ移動(エアコンの聞いている場所や木陰など)

②からだを冷やす(衣服をゆるめる、扇風機の風をあてる、特に首の周り・わきの下・足の付け根に保冷材などをあてて冷やすなど)

③水分を補給する(水分・塩分、経口補水液)

 

をして下さい。しかし

 

自力で水が飲めない、意識がない場合は、すぐに救急車を呼びましょう!

 

厚生労働省の熱中症リーフレットもありますので、こちらもあわせてご覧下さい。

「熱中症の予防のために」

 

 

本日も最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。

 

けい先生