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糖尿病のお話⑤ からだはどうやって糖を調整しているのか(後編)?

こんにちは。目黒駅東口より徒歩3分 目黒みらい内科クリニック 院長のけい先生です。

 

今日は雨がしとしと降っていますね。久しぶりにひんやりとした日になりました。

 

さて、今日は「からだはどうやって糖を調整しているのか(後編)?」についてのお話です。

 

前回は血糖値が下がらないようにする体の働きのお話でしたが、今回は

 

②糖が上がりすぎないようにする働き

 

についてご説明します。

でもその前に・・・

 

「血糖値が高い」「血糖値が低い」「血糖があがる」「血糖がさがる」などとよく言いますが、こちらの言葉についてちょっと考えてみましょう。

 

身体のことを考えるとき、

 

①血液が流れている血管の中

②内臓、筋肉や皮膚など血管以外

 

のどちらで起きていることなのかを考えてみると、分かりやすくなります。

 

今回の「血糖値が高い」「血糖値が低い」「血糖があがる」「血糖がさがる」などは、

 

・血液が流れている血管の中

 

で起きていることなんですね。

 

あくまでも血管の中に流れている、血液の

 

糖の量が増える=糖の濃さ(濃度)が濃くなる=血糖値が上がる

糖の量が減る=糖の濃さ(濃度)が薄くなる=血糖値が下がる

 

と言っているわけです。

 

では血糖値が上がるのはどんな時かというと・・・

 

・食事や間食、夜食などで食べ物、飲み物をとった時

 

が一番イメージしやすいと思います。

食べた食物、飲み物を胃腸が消化、分解して身体が取り込んだ栄養素のうち、糖が血管の中に入った結果血糖値が上がる訳ですね。

 

血管は頭のてっぺんから足の指先の隅々まで行き渡っているので、糖に限らず何か大切なものを運ぶには血液に乗せるわけです。

体の中での糖の動きを考える時、宅急便をイメージするとわかりやすいと言われています。

 

・糖分=宅急便の荷物

・血液=宅急便のトラック

・血管=道路

・体の臓器=自宅やお店など

 

と考えてみましょう。

荷物(糖)を積んだトラック(血液)が道路(血管の中)を走っているところを想像してください。

例えば「脳で糖が必要だから持ってきて」と指令が出れば、糖を積んだトラックは道路を選んで脳まで行きます。

(まだ自動運転の時代は来ていないので、トラックには必ず運転手さんがいる、と考えてくださいね。)

 

そして宅急便の場合、荷物が家の前の道路に置き去りにされたり、マンションの前で山積みになっていることはないですよね。

運転手さんがちゃんと自宅まで届けてくれます。

 

糖の場合もそれと同じで、一旦血管を出て目的地(この場合は脳)まで運んでもらわないと困るわけです。

 

この宅急便で言えば運転手さんに当たる、大事な役割を果たしているのが

 

インスリン

 

というホルモンです。

 

糖尿病の治療でも「インスリン注射」というものがありますし、どこかでインスリンという言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。

 

要するに血液の中の糖を、体の色々な臓器に届ける時に必要なのが

 

インスリン

 

というわけです。

 

前回のブログでお話ししたように、血糖値を下がりにくくするためのホルモンは何種類もありましたが、

血糖値を上がりにくくするホルモンは、何と

 

このインスリンのみ

 

とされています。

 

そのためいろいろな理由でこのインスリンが

 

・量が足りない

・うまく働かない

 

状態になると糖尿病になるわけですね。

 

まとめると

 

・血糖値を下げる大切なホルモン、それがインスリン

 

ということになります。

 

次回は糖尿病とインスリンの関係についてお話しする予定です。

 

本日も最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

 

けい先生