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糖尿病のお話③ 尿検査について

こんにちは。目黒駅東口より徒歩3分、目黒みらい内科クリニック 院長の太田です。

今日は快晴となり、外を歩くのがとっても気持ちいいですね。気分も晴れ晴れしてきます。

 

前回は糖尿病の検査で血糖値、ヘモグロビンA1cのお話をしましたが、今日は

 

尿検査(尿糖)

 

のお話です。

 

もともと糖尿病は読んで字のごとく、「尿から糖がでる病気」として知られていました。

尿は腎臓という臓器で作られるのですが、出来たて(?)の尿のなかには実は糖がたくさん含まれているんですね。

(腎臓は腰の背中側にあって、そら豆を大きくしたような形をしています。)

ただ腎臓の中をいろいろ通るうちに、糖はほとんど体の中に戻る(吸収される)ため、最後体の外に尿として出てくるときにほとんど糖は含まれないんですね。

 

それがある状態になると、尿に糖が出てくるようになります。

それは

 

①糖がいっぱいありすぎる場合:糖尿病

出来たての尿に糖がいっぱい出すぎてしまい、体の中に戻しきれない(吸収しきれない)

②腎臓が体の中に戻せない場合:腎性糖尿

糖は普通だが、腎臓の尿細管に問題があり尿に糖がでてしまう

 

の2つがあるんですね。それぞれお話していきます。

 


 

糖がいっぱいありすぎる場合:糖尿病

 

では糖尿病になったらみんな尿に糖がでるのか、というとそんなことはないんです。

「糖尿病と言われているんだけど、お小水の検査では問題ないんです」

という方もいらっしゃると思います。

 

実は

 

・血糖値が170㎎/dl以上

 

になると尿に糖が出てくる、と言われています。

 

逆にいえば、尿検査を受けた時の血糖値がそれより低ければ尿に糖は出ないことがほとんどなんですね。

 

これより血糖値が低くても糖尿病と診断されることがあるので、「尿に糖が出ていないから糖尿は大丈夫!」とは言えないことが分かるかと思います。

(前回のブログ 糖尿病のお話② 血糖値とヘモグロビンA1cについてもお読み下さいね。)

 

また今は定期健康診断で尿検査と一緒に血糖値やヘモグロビンA1cもチェックされることが多いのですが、40歳未満の若い人の場合血液検査がない場合もあります。

(定期健康診断について、くわしくはこちらをご覧ください。)

そのため

 

・40歳未満で糖尿病が気になるけど、定期健康診断で血液検査がない方

・最近急に体重が減ってのどが渇く、お水をたくさん飲みたくなる、お小水の量、回数が増えた方

・身内に糖尿病の人がおり、糖尿病かどうか心配な方

 

などは一度病院を受診して血糖値やヘモグロビンA1cの検査を受けることをお勧めします。

当院では検査をし、その日のうちに結果をご説明できますのでいつでもご相談ください。

 


 

②腎臓が体の中に戻せない場合:腎性糖尿

 

ただ中には健康診断で尿に糖が出ていると言われ血液検査をしたけれども、血糖値やヘモグロビンA1cの検査を受けたら問題ない、と言われた方もいると思います。

このような方は腎臓(にある「尿細管」)の問題で糖をうまく体に吸収できないため、尿に糖が出てしまうんですね。

 

この場合、

 

・何が問題ですか?

 

と言われると、

 

・特に問題はないんです

 

というのが答えなんですね。調べれば尿に糖はでているものの、何も症状はなく、体に悪さをすることはないので気にすることはありません。

安心してくださいね。

 


 

以上尿検査の「糖」についてのお話でした。

 

ただ尿検査はそれ以外に「タンパク」「潜血」といった項目などもわかるので大事な検査なんです。

特に糖尿病は付き合いが長くなると少しずつ体のあちこちに少しずつ影響が出てきます。

いわゆる

 

・合併症

 

というものですが、そのうち腎臓に悪い影響が出ていないか調べるときに

 

・尿検査のタンパク

 

が出ているか出ていないかが大切になりますので、病院では検査をすることが多いですね。

そのため皆様も病院を受診する時は、できれば

 

・お小水をちょっと我慢して

 

病院に来ていただけると助かります。

 

糖尿病の合併症についていも今後お話していきますね。

 

本日も最後までお読みいただき誠にありがとうございました。