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ニューモバックスからプレベナー20へ|高齢者肺炎球菌ワクチンが変わりました

こんにちは。目黒駅東口徒歩3分、白金台駅より徒歩9分 医療法人社団FU-WA 目黒みらい内科クリニック院長のけい先生です。

本日は2026年4月より新しく始まった高齢者への肺炎球菌ワクチン接種についてお知らせいたします。

 

【第1部】ニューモバックスからプレベナー20へ|2026年4月から高齢者肺炎球菌ワクチンが変わりました(要点編)

 

※詳しく知りたい方は、このあとの「第2部:詳細編」も最後までお読みください

 

2026年4月より、高齢者の公費負担による肺炎球菌ワクチンがニューモバックスから プレベナー20へ変更になりました。また2025年10月より新しい肺炎球菌ワクチンであるキャップバックスも接種可能となりました。

それに伴い当院での肺炎球菌ワクチン予防接種の取り扱いは

 

①ニューモバックス:予防接種終了(2026年3月)

プレベナー20(自己負担による接種(13,200円)・一部公費負担の対象となる人あり):予防接種開始(2026年4月)

③キャップバックス(自己負担による接種のみ(15,000円)):予防接種開始(2026年4月)

 

と変更になりました。

 

【なぜ肺炎球菌ワクチンが必要なのですか?】

 

肺炎は日本人の死因第3位で、その90%近くが65歳以上の高齢者の方です。

肺炎球菌は肺炎を引き起こす主な原因菌であり、重い肺炎だけでなく髄膜炎、敗血症などを引き起こすこともあります。

高齢の方だけでなく、特に以下のような方は肺炎球菌による肺炎にかかると重症化しやすいことから、ワクチンによる予防がとても大切な病気なのですね。

●心臓病・糖尿病・慢性呼吸器疾患(COPD、喘息など)をお持ちの方

●腎臓病をお持ちの方

●免疫が弱っている方

 

【なぜ肺炎球菌ワクチンの種類が変わるのでしょうか?】

 

実は肺炎球菌は1種類だけではなく、2026年4月時点で100以上の菌(本来は「血清型」といいますが、分かりやすさを優先し「菌」と記載しています。以下同じ)があることが分かっています。

これまで使われていたニューモバックスはそのうちの23種類の菌に対応していますが、効果が約5年で弱まるため、5年ごとの接種が勧められていました。そうすると2回、3回・・・と回数を重ねるうちに接種時期を覚えておくことも難しくなりますし、費用もその都度かかってしまうデメリットがありました。

それに対して新しく始まるプレベナー20は、20種類の菌に対応しています。「菌の種類がニューモバックスより少ないけど大丈夫?」と思う方もいらっしゃると思いますが、プレベナー20は

 

●1回の接種で長い期間効果が続くこと

●ニューモバックスがカバーしている菌の種類と一部異なる菌に対応していることで、肺炎球菌による肺炎の重症化を防ぐ効果がニューモバックスより高まったこと

 

が大きな特徴です。

具体的には重症化を防ぐ効果が約75%と、ニューモバックスの約45%と比べて大きく向上しています。

これはプレベナー20が「結合型ワクチン」というタイプのワクチンで、肺炎球菌に対する免疫の記憶をニューモバックスよりしっかり作るタイプのワクチンだからなのですね。

ニューモバックスとプレベナー20の比較表もご確認下さい。

 

 

【すでにニューモバックスを接種している場合、プレベナー20の接種はできるのでしょうか?】

 

ニューモバックスの最後の接種日から1年以上経っていれば、プレベナー20を追加で接種することができます。

安全性にも問題なく、両方接種することで肺炎球菌に対する免疫を強化する効果が期待できます。

*公費負担による接種対象となる人以外は、自費での接種(13,200円)となります。

 

【公費負担による接種の対象となる人を教えて下さい】

 

①満65歳の方

 (※例:2026(令和8)年6月15日に65歳になった方は2027(令和9)年6月14日まで定期予防接種を打つことが可能です)

②60歳以上65歳未満で、心臓・腎臓・呼吸器の障害またはHIVによる免疫障害がある方

 (身体障害者手帳1級相当)

 

※詳しい対象年齢・公費負担の条件はお住まいの地域によって異なります。

 ご質問がある場合はお住いの自治体にお問い合わせください。

※品川区の令和8年度 高齢者肺炎球菌定期予防接種に関する情報はこちらをクリックして下さい。

 

【肺炎球菌ワクチンを打ちたいのですが、予約方法を教えて下さい】

 

■ Web予約:ホームページより24時間受付中(接種希望日の1週間前までにご予約をお取りください)

表示される診療メニューより

予防接種【インフル/コロナ予防接種以外】注意事項必ず確認 

を選択し予約して下さい。

■ 電話予約:診療時間内にお問い合わせください

※ご予約時に「肺炎球菌ワクチン接種希望」とお伝えください。

 

【第2部:詳細編】

 

【1. 肺炎球菌ワクチン3種類の違いを教えて下さい】

 

現在、日本で使える高齢者向けの肺炎球菌ワクチンは以下の3種類です。

 

公費負担の有無と自費接種時費用の比較はこちらをご確認ください。

 

【2. 新しい高齢者肺炎球菌ワクチンにプレベナー20が選ばれた理由を教えて下さい】

 

●重症化を防ぐ効果が高い(約75% vs ニューモバックスの約45%)

●ニューモバックスより1回の接種で長期間効果が続く

●長い目で見ると予防接種費用の節約になる

●子どもでも長年使われており、安全性データが豊富(キャップバックスは2025年10月より接種可能となったばかり)

●ワクチンの確保・供給が安定している

 

【3. 肺炎球菌ワクチンの接種スケジュールの具体例を教えて下さい】

 

肺炎球菌を初めて接種する方、すでにニューモバックス接種を受けたことのある方に分けています。

 

パターン①:初めて接種する方(2026年4月以降)

 

●プレベナー20を1回接種(一部公費負担の対象となる人あり。それ以外は自費診療)→ 完了

または

●キャップバックスを1回接種(自費、より広い菌をカバー)→ 完了

 

パターン②:過去にニューモバックスを接種したことがある方

 

●最後のニューモバックス接種から1年以上後にプレベナー20またはキャップバックスを1回接種 → 完了

 

【よくあるご質問(FAQ)】

 

Q1. なぜ肺炎球菌ワクチンを打つ必要があるのですか?

A. 肺炎球菌は高齢者の肺炎の主な原因菌です。

日本人の死因第3位である肺炎の90%近くが65歳以上の方で起きており、重い肺炎だけでなく髄膜炎・敗血症などの命に関わる病気を引き起こすことがあります。

高齢の方だけでなく、特に以下のような方は肺炎球菌による肺炎にかかると重症化しやすいことから、ワクチンによる予防がとても大切な病気なのですね。

●心臓病・糖尿病・慢性呼吸器疾患(COPD、喘息など)をお持ちの方

●腎臓病をお持ちの方

●免疫が弱っている方

 

Q2. 菌の種類が少なくなったのは大丈夫ですか?(プレベナー20は20種類、キャップバックスは21種類)

A. 大丈夫です。

ニューモバックスは23種類対応ですが、プレベナー20・キャップバックスは「結合型ワクチン」というタイプのワクチンで、肺炎球菌に対する免疫の記憶をニューモバックスよりしっかり作るタイプであることと、持続期間が優れており、重症化を防ぐ力がニューモバックスよりも高くなっています。

カバーする菌の数は少なくても、より重症化を引き起こしやすい菌による肺炎をしっかり防ぐのが結合型ワクチンの特徴です。日本の高齢者の重症肺炎カバー率は、プレベナー20で約43〜56%、キャップバックスで約72〜80%であり、高い効果が期待できます。

 

Q3. すでにニューモバックスを接種済みですが、プレベナー20を接種できますか?

A. 接種できます。

最後のニューモバックス接種日から1年以上経っていれば、プレベナー20を追加接種できます。

ニューモバックスをすでに2回以上接種している場合も同様で、安全性に問題はなく免疫を強化する効果が期待できます。ガイドラインでも推奨されており、重い副作用の報告もありません。

 

Q4. プレベナー20もニューモバックスのように5年ごとの接種が必要ですか?

A. いいえ、必要ありません。

プレベナー20は1回の接種で長期間免疫が続くため、現在のところニューモバックスのような追加接種は推奨されていません。これもプレベナー20の大きなメリットの一つです。

 

Q5. プレベナー20とキャップバックス、どちらがおすすめですか?

A. 目的やご状況によって異なります

公費を利用できる方・費用を抑えたい方 → プレベナー20がおすすめ

 費用よりもより広い範囲の菌による肺炎を防ぎたい方 → キャップバックスがおすすめ

どちらも優れた結合型ワクチンで、安全性や免疫をつくる力は似ています。

費用を重視するか、菌のカバー率を重視するかでお選びください。

 

Q6. ニューモバックス→プレベナー20→キャップバックスと順番に打つことは可能ですか?

A. 可能ですが、通常は推奨されていません。

安全性に問題はありませんが、3つ全部を打つことは免疫への刺激が強すぎる可能性があります。

特別な事情がある場合を除き、ニューモバックスを過去に打った方は、1年以上後にプレベナー20を1回か、キャップバックスを1回接種されることをおすすめします。

 

Q7. 費用を気にしない場合、プレベナー20とキャップバックスどちらがよりおすすめですか?

A. 費用を気にしない場合は、キャップバックスをおすすめします。

日本の高齢者で実際に起きている重症の肺炎球菌感染症に対するカバー率はキャップバックスが約72〜80%、プレベナー20が約43〜56%と、キャップバックスの方が高くなっています。

特に日本で流行している菌の型(35B型など)をより広く防げます。

 

【まとめ】

 

2026年4月から、高齢者の公費負担による肺炎球菌ワクチンがプレベナー20に変わります。

プレベナー20は、1回の接種で長い間効果が続き、重症化を防ぐ効果も高い優れたワクチンです。 また自費にはなりますが、より広い範囲の菌をカバーできるキャップバックスという選択肢もあります。ご自身の状況やご希望に合わせて、どちらのワクチンが良いかご相談ください。

肺炎は高齢者にとって命に関わる病気です。ワクチン接種でしっかり予防し、健康な生活を送りましょう。 分からないことやご相談がございましたら、お気軽に当院までお問い合わせください。

皆様の健康を守るお手伝いができれば幸いです。

 

医療法人社団FU-WA 目黒みらい内科クリニック

院長 けい先生