テレワーク時代の体調管理②・・・骨密度、チェックしてますか?
こんにちは。目黒駅東口より徒歩3分、白金台駅より徒歩9分 目黒みらい内科クリニック院長のけい先生です。
2021年も早くも6月になりました。新型コロナウイルス感染症の第4波、東京都の新規感染者数は減少傾向がみられています。ワクチン接種も少しずつ進んできていますし、このまま落ち着いてくれることを願うばかりです。ただより感染力の強いインド株(デルタ株)に感染される方が少しずつ増えてきているのが気がかりなところです。
余談ですが、いままで主要な新型コロナウイルスの変異株の名前は「イギリス株」「インド株」など国名を使っていたものが2021年5月31日に変更になったのをご存じでしょうか?国名を使うと差別を助長する心配があるため配慮されたようです。
ちなみにこれからはギリシャ文字を用いて
イギリス株・・・「アルファ株」
南アフリカ株・・・「ベータ株」
ブラジル株・・・「ガンマ株」
インド株・・・「デルタ株」
となります。わかりにくいですが慣れていくしかないですね。
さらにこのギリシャ文字、デルタ以降は、イプシロン、ゼータ、イータ、シータ、イオタ、カッパ・・・となるようです(もちろんけい先生は初めて知りました)。調べてみると現時点(2021年6月12日)ですでにカッパまで変異株の名前が付けられていましたので、興味がある方はWHOのウェブサイト(Tracking SARS-CoV-2 variants:英語となります)をご覧ください。
のっけから脱線しましたので本題に戻ります。
最近目黒みらい内科クリニックを受診される方にお聞きすると、5月に緊急事態宣言が発令されてからテレワークが増えた、もしくはほぼテレワークだけになった、と仰る方が少なくありません。この1年間の動きを見ていると、どうしても出勤しないと成り立たない業務以外はテレワークと出社を組み合わせた働き方に落ち着いていくのではないかな・・・と感じています。
そんな中、外来では
「下手するとずっと家の中にいて1日過ごしてしまうんです・・・」
「外出と言っても買い物ぐらいで・・・」
「全然太陽を浴びなくなりました・・・」
と仰る方がいらっしゃるのですね。
出勤がなくなることで時間的にも体力的にも余裕ができることはいいのですが、仕事とのメリハリがつかなくなったり、ついつい居心地がよい家の中に長くいるようになった方が以前より増えてきている印象です。
そのため以前、下記ブログでまずは体重をはかることをお勧めしました。
実は体重の変化に加え、さらに筋力の低下にも注意が必要だと感じるようになりました。
いままで出勤の時に歩いたり、階段を上ったり、坂道を登ったり、電車で揺られるといった体の動き(運動・・・とは言いにくい)がなくなりますので、その分体を動かす時間を意識して確保しなければ筋力が落ちていくのはイメージしやすいと思います。
しかしこの時間の確保が意外と難しい。「アタマ」ではわかっているものの、つい億劫で「カラダ」を動かせない、いや動かしていない・・・という方もいらっしゃいますし、けい先生もそうでした。この新型コロナの影響でトレーニングを一時中断することもう1年以上。自分で何とか身体をうごかさねば…と思いつつ何もできない状況が続いたものの、もうさすがにまずいと思いようやくトレーニングを再開したところです。
やはりスケジュールを決めて取り組むのは大事ですね。そうするとやらざるを得ませんから。
すいません、また脱線してしまいました・・・。
そしてさらにこの自宅生活が長くなると、次第に
骨への影響
が早く出てくる可能性も高くなるのではないかと考えています。
骨は年齢とともに徐々にもろくなっていくことをご存じの方が多いかと思いますが、次の図をご覧ください。
(出典:健康長寿ネット 骨粗鬆症-転倒などによる骨折が寝たきり・要介護につながる-より抜粋)
もともと男性の方が女性よりも骨が丈夫(図の縦軸:骨量の多さ)であること、50歳頃を境に骨がもろくなっていくものの、女性の方がそのスピードが速いことが分かるのではないでしょうか。実は女性は50歳前後で閉経を迎える方が多いのですが、閉経後女性ホルモンが出なくなると骨が急にもろくなるのがわかっているのですね。
そのため同じ年齢で比べると女性の方が男性よりも骨がもろくなり、年を取るとともに転んだ時に骨折をする危険性も女性の方が男性よりも高くなるわけなんです。
そしてある程度以上骨がもろくなった状態のことを
骨粗鬆症
と言うのですね。
ここまではよいでしょうか。
ではこの骨を丈夫に保ち、骨粗鬆症にならないようにするためにはどうしたらよいのでしょう?
実は
①カルシウムを含む食品(やサプリメント)をとる
②運動をする
③日光を浴びる
事が大切なのですが、テレワーク生活ではいままでより②、③が減ってしまうのですね。そうなると骨がもろくなるスピードが速くなってしまうのではないかと心配していますし、特に女性の方の骨が気になるところです。
そこでお勧めしたいのが、今の自分の骨の状態を見るために健康診断の一環として
骨密度を測ること=骨密度検査をうけること
なんですね。
当院でも検査を受けて頂けますのでお話ししていきます。
【検査方法】
当院ではMD法という骨密度検査を行っています。
左手のレントゲン写真を1枚撮るだけで骨の状態が分かる簡単な検査で、短時間で結果が分かるものです。
【費用】
健康診断目的の場合、自費診療となり
1650円(税込)
で検査を受けて頂けます。
【検査のタイミングや間隔】
特に持病や骨折をしたことがない方へのお勧めは
男性・・・40歳台までに一度行い、以降5年に1回程度実施。70歳以降は1年に1回~2年に1回実施
女性・・・40歳台までに一度行い、閉経以降は毎年実施。
となります。
*ただしCOPDや糖尿病、慢性腎臓病と言った病気をお持ちで治療中の方は、そうでない方よりも骨粗鬆症になる危険性が高いと言われています。通院中の医療機関の先生に骨粗鬆症の検査についてご相談下さい。
【検査の結果骨粗鬆症が疑われた場合】
当院のMD法という骨密度検査はだれでも簡単に行える「スクリーニング検査」と言われているものです。
この検査で骨粗鬆症が疑われた場合、次にDEXA法という精密検査が必要となります。
その際は当院から精密検査可能な医療機関をご紹介致します(精密検査は保険診療となります)。
*ご紹介先によっては精密検査だけその病院で受けてもらい、結果は当院でご説明することも可能ですのでご相談下さい。
以上となります。
人生100年時代が目前に迫っているのですが、年をとっても自分で動き、歩き続けるためには骨と筋肉をいい状態で維持することが大切ですし、当院でそのお手伝いができればと考えております。
検査に興味がある方やご希望の方は、当院スタッフに
「骨粗鬆症の検査を受けたい」
とお気軽に声をかけてくださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
けい先生
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糖尿病を中心とした生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症など)、呼吸器内科ならびに内科一般
の診療をしております。
また2020年4月1日より
オンライン診療(当院を受診したことのない方も含む)
も行っております。
・糖尿病や生活習慣病が心配な方や、すでに治療を受けているものの転勤などに伴い通院先を探している方
・咳が止まらない方、息が苦しい方
・寝ているときのいびきが気になる方や、パートナーに息が止まっていると言われた方(睡眠時無呼吸症候群)
・健康診断で再検査と言われた方(貧血、肝機能検査を含めた血液検査、尿検査、胸部レントゲン、呼吸機能検査など)
・隠れ貧血が気になる方
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などお困りの方はご相談下さい。
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