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「吸入薬」は強いんですか?

こんにちは。目黒駅東口徒歩3分 目黒みらい内科クリニック 院長のけい先生です。

 

10月も後半となり、大分秋らしくなってきましたね。

気温変化も大きく、空気も乾燥してきていますので風邪をひく方、体調を崩す方が増えてきています。皆様ご注意くださいね。

 

さて先日当院のスタッフと話をしていた時、

 

咳が長引いている人に吸入薬が出ることがありますよね。

「吸入薬」って強いんですか?

 

という質問がありましたので今日はこのお話です。

 

 

①吸入薬とは何ですか?

②吸入薬はどんな方に使うんですか?

③吸入薬は強いんですか?

 

 

について順にお話していきます。

 

 

①吸入薬とは何ですか?

 

 

お薬にはいろいろありますよね。

その中でも馴染みがあるのは飲み薬や湿布などの貼り薬ではないでしょうか。

薬局でも手に入りますし、風邪や下痢、花粉症、筋肉痛などで使うことも多いと思います。

 

お薬の分け方はいろいろあるのですが、身体のどこからお薬を入れてあげるか、で考えてみましょう。

すると

 

・飲み薬(内服薬)・・・口や胃、腸から

・貼り薬/塗り薬・・・粘膜や皮膚から

・坐薬・・・肛門や直腸、膣から

・点鼻薬・・・鼻から

・点眼薬(目薬)/眼軟膏・・・目から

・点耳薬・・・耳から

・吸入薬・・・気管や肺から

・注射薬・・・血管(静脈)、筋肉、皮下から

 

などに分けられます(一部省略していますがご了承ください)。

これをみると身体のいろいろな場所からお薬が届くよう、工夫されているのが分かりますね。

 

余談ですが、眼や耳、鼻から入れるお薬には

 

「点」

 

という漢字がついています。この「点」には

 

「入れる」「少し垂らす」

 

という意味があるのです。

Google検索で「さす」と入力し漢字変換すると、変換候補の下の方に「点す」と出てきます。

詳しくは分かりませんが液体のお薬を「ぽつん」と入れる、のをイメージした漢字でしょうか。

(鼻の場合は「ぽつん」と入れるのではなく、「シュっ」と噴霧(ふんむ)するお薬があるのですが、これもなぜか〇〇点鼻液△△噴霧用、となっているのが多いようです。

この「噴霧」も「霧(きり)」状の薬剤を「噴(ふ)」きつける、の意味なのですが医学用語でやっぱり難しい・・・)

 

この中で吸入(きゅうにゅう)薬は読んで字のごとく

 

口から「吸」って気管支や肺に「入」れるお薬

 

のことを指します。

 

また余談ですが、ここで紛らわしいのが

 

「吸引(きゅういん)」

 

という医学用語です。

こちらは機械などを使って鼻水などを鼻から「吸引」する痰を「吸引」する、などの使い方をしますが

 

鼻や気管に溜まっている分泌物(鼻水や痰など)を「吸」って「引」く

 

事を指します。

どちらも日常生活で使わない言葉で、紛らわしいですし間違いやすいですが、興味を持たれた方は是非覚えて下さい。

 

 

②吸入薬はどんな方に使うのですか?

 

 

吸入薬はどんな方に使うイメージがありますか?

と聞かれたら、

 

よくわからない

 

 

(気管支)喘息の方が使っているものかな・・・」

 

と答えられる方が多いと思います。

「気管支喘息」についてはその通りですね。

 

また咳が長引いている方の中には

 

咳喘息

 

という病気になっている場合もあるのですが、この時にも吸入薬を使います。

 

それ以外には

 

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

 

の方にも使うお薬なんです。

 

いずれも息が苦しくなる病気ですね。

 

余談ですがこの吸入薬、日本内科学会雑誌の記事(気管支喘息:診断と治療の進歩 2013年)によると、1900年代前半には気管支喘息に対し使われていた、とありますので実はかなり歴史のあるお薬なんですね(吸入薬として使われるお薬は大きく分けて4種類ほどあるのですが、現在気管支喘息や咳喘息の治療で使われる吸入ステロイド薬は1978年に使用開始となっています)。

 

あとは毎年冬になると流行してくる

 

インフルエンザ

 

このインフルエンザに対するお薬の中にも吸入薬がありますので、すでにお世話になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ただ気管支喘息や咳喘息、COPDとは異なり通常は1日で使用が終わります。

 

 

③吸入薬は強いんですか?

 

 

さてここからが本題です。

今までのお話で吸入薬は

 

・口から吸って気管支や肺に入れるお薬であり

・おもに気管支喘息や咳喘息、COPDの方が使うもの

 

であることをご理解いただけたかと思います。

 

この「息が苦しくなる」病気である気管支喘息や咳喘息、COPDの治療に使われるのが吸入薬なので

 

吸入薬は息の苦しさを取るお薬だから、強いのでは?

 

と思うのは自然かな、と思います。

 

この時の「強い」には

 

効果が強い

 

といったイメージがあると思いますし、その反面

 

強い薬だとしたら副作用も強いのでは?

 

と心配してしまうこともあるのではないでしょうか。

 

また風邪薬や湿布、アレルギーの薬はTVコマーシャルや薬局などで見たり聞いたりしたことがある方がかなりいらっしゃると思います。

特に秋から冬にかけては風邪薬のコマーシャルが増えますよね。

それに比べ吸入薬は

 

・いままで聞いたことも見たこともない

・聞いたことはあるけど、風邪薬や湿布、アレルギーの薬のように馴染みがない

 

ために

 

・よくわからない

 

から

 

・なんとなく強いのでは?

 

というイメージを持っている方もいると思います。

 

 

でも実は

 

吸入薬は気管支喘息や咳喘息、COPDの方などが使う場合、飲み薬に比べるとメリットがたくさんあるお薬

 

なのです。

 

それは

 

・お薬が直接気管や肺に届く

・同じような薬を内服する場合に比べると、使う量が少なくて済む=少ない量で効果がでる

・その結果副作用が少なくなる

 

ことにあります。

 

そうすると飲み薬より少ない量で効果があり、副作用も少ないとなると

 

吸入薬は決して「強い」お薬ではなく、「よい」お薬

 

なのです。

 

まさに適材適所。

例えば虫に刺されて皮膚が赤くなり痒い場合、まず塗り薬を塗りますよね。

いきなり「お薬を飲んで治そう」と考える方は少ないと思います。

そして風邪を引いた場合、「風邪薬を飲もう」となるのが自然ですよね。

「よし、まず塗り薬を使って風邪を治すぞ」という方は少ないはずです(蜂蜜をのどに塗る、などは別ですが)。

 

それと同じで、けい先生をはじめとした医者は

 

・気管支喘息や咳喘息、COPDの患者さんには吸入薬は効果があるし、副作用も少なくてすむ「よいお薬」

 

だと考え処方しているのです。

ただ症状によっては一緒に内服のお薬も必要になる場合がありますので、処方された場合は飲み薬も吸入薬もしっかり使用してくださいね。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

吸入薬について、少しでもよいイメージをお持ちいただけると嬉しいです。

 

本日も最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。

 

 

けい先生

 

 

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