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咳で困ったら、内科と耳鼻科のどちらを受診したらよいのでしょうか?~日数編~

こんにちは。目黒駅東口より徒歩3分 目黒みらい内科クリニック院長のけい先生です。

 

前回のブログでは

 

咳で困ったら、内科と耳鼻科のどちらを受診したらよいのでしょうか? ~症状編~

 

として、症状を

 

「咳」「鼻水、鼻づまり、のどの痛みなど他の症状」

 

に分けたうえ内科、耳鼻科どちらを受診して頂くのがよいかお話をしました。

 

ただこのブログを読んでいただいている方の中には咳が出始めて間もない方から、長く続いてつらい方まで色々いらっしゃると思います(もちろん症状のない方でもご覧下さいね。今後咳が出てお困りの時のお役にたてればと考えています)。

 

そこで今日は

 

「咳が出だしてからの日数がどれくらいたっているのか?

 

という視点から、内科と耳鼻科どちらを受診した方が良いのかお話していきますね。

 

【2020年4月1日追記】

4月1日現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大が続いております。

咳や痰などを含めた風邪症状があり、最寄りのクリニックや診療所の受診を考えている方へお願いです。

 

①自宅に体温計がある方は体温測定をお願いいたします。

 (できれば1日2回(朝、夕)に測定し記録をお願いします。特に初めて37.5度以上の熱が出た日と時間を覚えておいてください。)

②できるだけ受診時のマスク着用をお願いいたします。

受診される前にクリニックや診療所に電話をかけていただき、受診ができるかどうか確認して下さい。

・クリニックや診療所によっては高齢者の方や持病をお持ちの方がたくさんいらっしゃいます。

そのような方々との接触を減らすため風邪の方の受診時間を指定する、待つ場所を分ける等の対応をとっている場合があるためです。

・肺炎の診断には胸部レントゲン検査を含めた検査が必要になりますが、クリニックや診療所によっては検査設備がない場合があります。心配な方は胸部レントゲン検査まで行っているかどうかの確認をお勧めします。

 

何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

 

(以下本文に戻ります)

 

*************************************

 

でもその前に、そもそもまず咳が出てきた場合

 

どんな時に病院やクリニックを受診したらいいのか?

 

迷うこともあるのではないでしょうか?

 

 

そんな時は

 

①自分のからだの感覚

②まわりの人のコメント

 

を頼りにするのがいいですね。

 

例えば

 

・咳が「苦しい」

・市販薬を飲んだけど全然「よくならない」

・咳でからだが「つらい」

・風邪の時にでる「いつもの咳と違う」

・咳が「長引いている」

 

など

 

苦しい、つらい、何かおかしいと感じたら受診

 

して頂くのがいいですね。

 

あとは家族や友人、職場の同僚などから

 

病院やクリニックで診てもらった方がいいんじゃない?

 

と言われた場合です。

 

自分では大丈夫なつもりでも、周りの人からするとひどく感じることもありますよね。

そんなときも受診していただくことをお勧めします。

 

*************************************

 

それではここからが今日の本題です。

 

 

日数については

 

2つの期間

 

に分けて考えてみましょう。

 

2つの期間とは、咳が出始めてから

 

(1)3週間以内(急性咳嗽)

(2)3週間以上(遷延(せんえん)性咳嗽)

 

としてみます。

ちなみにこの2つに加え、8週間以上経過した咳のことを慢性咳嗽として3つの期間に分けるのが一般的なのですが、今回は分かりやすく2つにしてしまいますね。

 

 

(1)3週間以内(急性咳嗽)

 

 

この場合多いのは

 

ウイルスが原因のかぜや、細菌が原因の感染症

 

ですね。

 

症状が軽ければ市販の風邪薬で対応していただいて良いのですが、薬を飲んでも症状がよくならない場合や、ひどくなった場合は受診を考えてみてください。

 

・鼻水、喉の痛みが咳よりも強い場合は耳鼻科

・咳が鼻水や喉の痛みより強い場合は内科

 

を受診していただくのがおすすめです。

 

病気としては風邪以外に

 

・流行時期であればインフルエンザ

・副鼻腔炎(蓄膿症)

・風邪をきっかけに悪化した気管支喘息

 

なども考えられます。

 

また咳に加え熱が引かず息苦しさを感じる場合には肺炎の可能性もありますので、この場合は内科の受診をお勧めいたします。

それ以外に突然咳が出てきて苦しくなったり、痛みも伴っている場合には肺の病気だけでなく心臓や動脈の病気の可能性もありますので至急内科に受診してくださいね。

 

 

(2)3週間以上(遷延(せんえん)性咳嗽)

 

 

この時期になるとウイルスや細菌が原因の感染症の可能性は下がってきます。

その代わり以前のブログにも書きましたが、

 

・感染後咳嗽

・気管支喘息

・咳喘息

・アトピー咳嗽

・COPD

・慢性気管支炎

・びまん性汎細気管支炎

・気管支拡張症

・副鼻腔気管支症候群

・後鼻漏症候群

・薬剤による咳

・その他の疾患(肺結核/非結核性抗酸菌症、肺癌や間質性肺炎などの肺疾患)

 

など様々な病気の可能性を考える必要が出てきます。

特に気管から肺の病気の可能性が高くなってきますので、胸部レントゲンでの評価を含めた検査も必要になります。

 

そのため、咳が3週間以上経過した場合は

 

内科もしくは呼吸器内科

 

への受診をお勧め致します。

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

咳でお困りの方の参考になりますと幸いです。

 

 

本日も最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。

 

けい先生