ストレスがかかると太るのですか?
こんにちは。目黒駅東口より徒歩3分、白金台駅より徒歩9分 医療法人社団FU-WA 目黒みらい内科クリニック 院長のけい先生です。
2025年も8月が終わろうとしていますがまだまだ暑いですね。
毎年暑い暑いと言っていますが、徐々に暑い時期が長く、暑さが厳しくなっている印象があります。どうしてもこれだけ暑いと体力も消耗しますし、体調管理も難しくなりますよね。
この暑さにストレスを感じている方も多いのではないでしょうか。
さて先日の診療で患者さんより
「ストレスがかかると太るのですか?」
という質問をいただきました。
ストレスがかかったり、ストレスがたまったりした時に、
「つい甘いものに手が伸びる・・・」
「食べても食べても満足せず、次々食べてしまう・・・」
という方や、反対に
「食欲が出ない・・・」
「何も食べたくなくなってしまう・・・」
など、こんな経験はありませんか?
実はどちらも体の仕組みが関わっていて、誰にでも起こりうることなんです。
そこで今日は「ストレスと体重の関係」について
1.ストレスがあると太るのですか?
2.ストレスがかかるとやせることもありますか?
3.太る人とやせる人がいるのはどうしてでしょうか?
4.どんなことに気をつけるとよいでしょうか?
この順番にお話していきますね。
1.ストレスがあると太るのですか?
ストレスを感じると体の中では「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。
このホルモンは身体を動かすときのエネルギーになる血糖値(糖分)を上げてくれるのです。ただこの糖分をすぐに運動などで使わないと、余分な糖分は脂肪として体にため込まれてしまいます。
さらにこのコルチゾールは食欲を抑える「セロトニン」というホルモンを減らしてしまうため、食欲の抑えが効きにくくなることで食べ過ぎにつながりやすくなります。
例えばストレスを溜めて疲れて帰ってきて、夜中にアイスやお菓子を無性に食べたくなるのもこのホルモンの働きが関係しているんですね。
そして食べた後に動けなくなり、そのまま寝てしまったりするとお腹などに脂肪がつきやすくなるわけです。
またどうしてもついついスマホを見たり、動画を視聴したりして寝る時間が遅くなってしまい、睡眠時間が短くなったり生活リズムが乱れたりすることもありますよね。
このことが体の代謝を落としてしまい、太りやすさにつながることもあるのです。
2.ストレスがかかるとやせることもありますか?
一方で「ストレスが続くと食欲がわかない・・・」という方もいます。
これは胃腸の動きを調整している自律神経(交感神経や副交感神経)のバランスが崩れてしまうことで、胃腸の動きなどが悪くなり、食べ物の消化や栄養素の吸収などがうまくいかなくなってしまった結果、食べる量が減って体重も落ちてしまうこともあるのですね。
ただ急に体重が減り続ける場合は別の病気が隠れていることもあるので、気になる時は当院に相談してくださいね。
3.太る人とやせる人がいるのはどうしてでしょうか?
ストレスがかかった場合、太る人もいればやせる人もいます。
これはストレスに対する一人一人の自律神経の働き方、ホルモンの出方や普段の生活習慣などの違いによるものだと言われています。
「食べてストレスを発散するタイプ」なのか、「胃がキリキリして食べられなくなるタイプ」なのか。
ただどちらも
ストレスに対応しようとしている体からのサイン
なんですよね。
4.どんなことに気をつけるとよいでしょうか?
大切なのは「ストレスがかかった時の、自分の体に起こる変化を知ること」なんです。
ストレスに対する体の反応はいろいろありますが、食欲の変化はとても分かりやすいですよね。
自分は食べてストレスを発散しようとしているのか、食べられなくなってやせてしまうのか。
もちろんストレスのない生活が理想ですが、現実にはそうはいかない。
このような症状が出た時には、まず自分を責めずに
「自分にはストレスがかかっているんだなぁ・・・」
「それでもがんばっているんだなぁ・・・」
と自分のがんばりを認めてあげてください。
そして日常生活でできることを考えてみましょう。
例えば
・食べ物や飲み物に意識が向かないよう軽い運動や趣味で気分転換する
・生活リズムを整える
・十分な睡眠をとる
・食事はバランスよくとる。ばっかり食いは避ける、極端な制限はしない
といったことが効果的です。
もちろん「全部やらなきゃ」と思う必要は全くありません。
「何かできることはないかなぁ・・・」と緩く考えてみて、まずはどれか一つ、自分に合ったことやできそうなことから始めてみるといいですね。
最後に、ストレスによる食欲や体重の変化は誰にでも起こりえる自然な反応です。
大切なのは、自分の体の声に気づいてあげること。
そしてできそうなことがあればちょびっとでもいいのでやってみること。
それでもうまくいかない場合や、体調や病気で気になることがあれば、いつでもご相談くださいね。
けい先生


